今回のテーマは『ペット保険』。
「ペット保険を考えているけれど、どれに入ればいいのかわからない」という方に向けて、ペット保険の選び方や加入前に注意して確認しておくべきポイントをまとめてみました。
愛犬や愛猫にもしものことがあったとき、保険に入っているかどうかで選べる治療や費用の負担が大きく変わります。けれども、保険の種類はたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、ペット保険を選ぶときの10のチェックポイントと、契約前に知っておきたい7つの注意点をわかりやすくまとめました。
「後悔しない保険選び」のための参考にしていただければ幸いです。
「一番いいペット保険」はヒトそれぞれ
ペットが高齢化してくると、いつ、どんな病気にかかるかわかりません。
治療が長引いたり、毎日服薬や点滴が必要になったり、難しい手術をしなくてはならなくなったり。
もちろん、

愛犬の病気が治るのであれば、いくら出しても惜しくない!
という方もいらっしゃるでしょうが、人間なら1~3割負担ですむ治療費も、公的保険のないペットでは全額が家族の負担に……。
そんなとき、家族の金銭的負担を軽減してくれるのがペット保険!
その名のとおり、ペットが動物病院で診察、入院、手術などを受けた場合に、かかった費用を一定割合の範囲内で補償してくれる保険です。
一昔前は「ペットのための保険!? 画期的~!」てなもんでしたが、今や、大手保険会社もちらほら参入する一大事業。詳しくは知らないけど、聞いたことはあるって方も多いと思います。
しかし、一大事業であるがゆえに、ひとつ大きな問題が――。
それは「たくさんありすぎて、どれを選べばいいのかわからない」ということ。
わたしも仕事柄、よくペット保険についても尋ねられるのですが、いろいろ説明しても、最終的にいわれるのは、

うーん、よくわかんない。結局、どれが一番いいの?

……そうなりますよね。お気持ち、すごくわかります
でも、この『一番いい』っていうのが曲者なんですよね。
というのも、その人のいう一番いい保険が
によって変わってくるからです。
そこで今回は、
の3点について、わたしが思いつく範囲で解説してみようと思います。
ペット保険を選ぶ際の一助として活用いただけますれば幸いです。
ペット保険に加入するとどんなメリットがあるの?
病気を早期に発見できやすい
治療費を気にせず病院につれていきやすくなり、その結果、病気が早期に見つかりやすくなります。
ただし、『病院代を気にせず』といっても、人間の公的保険とちがって窓口清算ができない動物病院もあります。
その場合、『一旦全額支払った後、その領収証などを保険会社に送って割合に応じた返金を受ける』という形になりますので、その点はご注意ください。
提携の動物病院であれば窓口清算も可能、という保険もありますので、窓口での現金払いをできるだけ抑えたいという方は窓口清算のできる保険に加入された方がいいでしょう。(当該保険と提携している動物病院を探す必要がありますが)
病院代の自己負担金が少なくてすむ
加入している保険の割合に応じて治療費の一部または全部が補償されますので、自己負担金が少なくてすみます。
補償割合は30%~100%までと幅広く、100%補償してくれる保険に加入すれば、もちろん自己負担金は0!
ただし、その分掛け金は高くなります。
毎月ないし毎年の支払いが大変でないか、きちんと確認した上で加入されるようにしてくださいね。
治療の選択肢が増える
それまでは治療費用の面で検討することすらできなかった高額治療が、ペットの状態次第では行えるようになるかもしれません。
高額で試せなかった薬や出来なかった検査ができるようになれば、それだけ病気が治る可能性も高まります。
ペット保険はどうやって選んだらいいの?
先に述べたように、近年、ペット保険を取り扱う会社は徐々に増えており、それに伴い、
保険のタイプにもさまざまなパターンのものが用意されるようになりました。
選択肢が増えることは消費者にとって喜ばしいことですが、増えすぎると何を目安に、どう選んだらいいかわからない、という状況にもなりがちです。
とはいえ「保険は難しいし、よくわからないから入らない」では、ちょっともったいない気もするのです。
「保険には入らない」という選択をする方であっても、こちらの記事を読んでいただくことで、

(よくわからないから)保険には入らない
ではなく、

(内容は知ったうえで、やっぱり)保険には入らない
となっていただけると幸いです。
毎月(毎年)の掛け金で選ぶ
そもそも毎月(毎年)の掛け金が支払えないのであれば、保険に加入することはできません。
家族が無理せず保険料を支払える範囲内の保険を選ぶようにしましょう。
なお、支払方法には月払いと年払いがありますが、年払いにすると割引がある場合が多いです。
補償割合で選ぶ
補償割合には治療費などの30%を負担(70%が自己負担)してくれるものから100%(すなわち全額)負担してくれるものまで、さまざまです。
全額補償は魅力的ですが補償割合が高くなればなるだけ、その分掛け金も上がります。その点ご注意ください。
年間支払限度額・限度回数で選ぶ
年間支払限度額とは、その名の通り1年間に支払われる保険金の限度額で、この金額を超える分については補償の対象外となってしまいますので注意が必要です。
高いものでは年間支払限度額が100万円を超えるものもありますので、どれくらいの補償があれば安心かを考えた上で、お選びいただければと思います。
また、支払限度は『1年あたりいくらまで』という限度のほかに、『1回あたりいくらまで』または『年何回まで』といった限度があるものもありますので、その点も注意なさるようにしてください。
対象動物で選ぶ
ほとんどの保険が犬猫を対象にしていますが、なかにはうさぎや爬虫類などの小動物が加入できるものもあります。
特殊なペットを飼っている場合、加入したい保険が自分のペットを対象動物としているか確認することを忘れずに。
補償対象で選ぶ
通院するたびに補償があったほうがいいのか、はたまた手術の際だけ補償があればいいのか。
すべてのペット保険が、すべての状況を補償してくれるわけではありません。
通院だけを補償するもの、手術だけを補償するもの、また、入院についても、すべての入院を補償するもの、手術に伴う入院しか補償しないもの、と保険によってその補償対象はさまざまです。
加入した後で、「この保険、通院補償ないの!!Σ(゚д゚lll)」なんてことにならないよう、しっかりチェックしておくことが大切です。
各保険の補償範囲は保険に加入する前に、かならずチェックするようにしてくださいね!
加入年齢で選ぶ
ほとんどの保険で新規加入年齢に制限があります。
加入したい保険の新規加入年齢をペットが超えている場合、加入することができません。
保険加入を考えているのであれば、出来るだけ愛犬が若いうちに資料を取り寄せて検討されることをおすすめします。

各種割引で選ぶ
保険会社によって、さまざまな割引き制度を設けています。
ご加入の際には、その保険会社がどんな割引をしているのかについても気をつけてみると、お得なプランが見つかるかもしれません。
各種特約で選ぶ
割引きではなく、特約がついている保険もあります。
といった各種特約をつけることのできる保険もあります。
窓口清算できるかどうかで選ぶ
窓口での保険の清算ができれば、手持ち現金が少なくてすみますし、また「支払った後に領収証などを保険会社に送って割合に応じた返金を受ける」といった手間もかからないので、とても楽です。
ただし、窓口清算は当該保険と提携している動物病院でしかできません。
かかりつけの動物病院が当該保険と提携していない場合には、窓口清算することできませんので、その点ご注意ください。
獣医師による24時間健康相談があるかないかで選ぶ
保険加入の特典として、24時間獣医師による電話相談を行っている保険会社があります。
動物病院が開いていない真夜中の異常などの際、すぐにつながる電話があるのは安心ですね。
はじめて犬を育てるご家庭で不安がある方などには、ありがたい特典だと思います。
ペット保険を選ぶときの注意すべきポイント
次に、よくよく注意してみなければ「きいてない……」ということになりかねない、見落としがちな7つのポイントについてまとめました。
Check❶ クーリング・オフの可否
ご存知の方も多いと思いますが、保険期間が1年以下の保険契約の場合、クーリングオフ(契約申込みの撤回等)は対象外。
なので、1年以下の保険契約の形が多いペット保険には、クーリングオフのついていないものが多々あります。
ただ、クーリングオフの期間を自主的に設けている会社もありますので、初めて保険に入る方で不安があるという時は、クーリングオフを設けている会社の保険に加入された方がいいかもしれません。
Check❷ 補償対象の範囲
何度もいいますが、「保険に入ったはいいけれど、よく見たら自分が保証してほしかった○○は対象外だった」なんてことがあっては笑い話にもなりません。
通院を補償してほしいのであれば、
その保険が通院を対象にしているか?
あるいは、手術のときの費用負担を希望するなら、
その保険が、将来的に「自分の愛犬が行うことになるかもしれない」と考えている手術を補償しているのか?
しっかり確認しておくようにしましょう。
Check❸ 支払限度額及び回数
年間支払限度額のところでもお伝えしましたが、いくら保険に加入しているといっても、湯水のようにじゃぶじゃぶ保険を使えるわけではありません。
限度額を超えると補償の対象外となり、すべて自己負担となってしまいます。
また、『1年あたりいくらまで』という限度のほかに、『1回あたりいくらまで』または『年何回まで』といった限度があるものもあります。
支払限度額がいくらなのか。その点も注意して確認なさるようにしてください。
保険を選ぶ際には、たとえば昨年1年間に愛犬にかかった病院代などを参考にして、どの程度の補償があれば安心して病院に通えるか、お考えいただければと思います。

Check❹ 終身加入できるのか否か
ペット保険には終身(一生涯)加入できるものとそうでないものがあります。
終身加入できない、ということは一定の年齢にきたら、継続して保険に入ることができない、ということです。
齢をとれば病気にかかりやすくなります。
保険金の請求額も比例して増えることは間違いないでしょうから、保険会社の気持ちもわからなくもないですが、一生懸命長生きしてくれている子に対して「○歳以上になったら継続しません」というのは、何だかちょっと寂しいですね……。
Check❺ 何%を補償してくれるのか
これも前述したとおり、補償割合には治療費などの30%を負担(70%が自己負担)してくれるものから100%すなわち全額負担してくれるものまで、さまざまな種類の保険があります。
もちろん補償割合が高くなれば、その分掛け金も上がります。
掛け金との折り合いをみながら、加入しようとしている保険は治療費等の何%までを負担してくれるものなのか、しっかりチェックしておかれてください。
Check❻ 最低支払対象治療費
最低支払対象治療費とは『この金額以上の治療費のみが、保険の補償対象になります』という金額です。
たとえば、あなたがA社の手術保険に入ったとします。
その保険には『最低支払対象治療費10,000円』という条件がありました。
あなたは保険に加入していますので、愛犬が手術になったらA社から手術保険金が支払われるはずですよね。
でも、もしも、このときの手術費用が9,999円だったら支払われません。全額9,999円が自己負担です。なぜなら『最低支払対象治療費』に満たないから。
つまり、本ケースの場合『最低支払対象治療費10,000円』に満たない手術費用9,999円は、一切補償してもらえないのです。
かかった費用が計9,999円なら全額保険対象外
かかった費用が計10,000円なら保険金の支払い対象
これはけっこう見逃しがちですので、かならずチェックするようにしてください。
※「満たない」「未満」「以下」「以上」などの表現の違いにも気をつけて
Check❼ 補償外の病気・治療
ペット保険はすべての病気、ケガを補償してくれるものではありません。
よくよく見ると「この手術もダメなの? この治療もダメなの?」というように、保険対象外の治療や手術もけっこうあります。
ちなみに、ほとんどの保険で補償対象外なのが、

それに保険が使えないんじゃ、加入した意味がないよぉ!!
とならないように、保険加入の前には、どんなときに保険がおりて、どんなときに保険がおりないのか、しっかり条件に目を通すようにしておいてください。
読んだけど、やっぱりよくわからない、という方へ
その場合、ご自分が興味をもったペット保険を取り扱っている保険会社に直接電話やメールなどで、お問い合わせ窓口に相談してみてください。どんな質問にも丁寧に回答してくれますよ。
しかも、ほとんどの保険会社がフリーダイヤル。これは利用しないともったいない。気になることがあれば、何でも訊いちゃいましょう!
あなたと愛するペットにベストな保険が見つかりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました☻



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