今回のテーマは、ペット保険です。
愛犬や愛猫にもしものことがあったとき、保険に入っているかどうかで、選べる治療や家計への負担は大きく変わります。
とはいえ、保険会社やプランはさまざまで、何を基準に選べばよいのか迷ってしまいますよね。

ペット保険、気にはなっているんだけど……
そんな方に向けて、ペット保険の選び方と、加入前に確認しておきたい注意点をまとめました。
この記事では、ペット保険を選ぶときに見ておきたい10のポイントと、契約前に確認したい7つの注意点をわかりやすく解説します。
後悔のないペット保険選びの参考になれば幸いです。
『一番いいペット保険』は人それぞれ
ペットが高齢になると病気になりやすくなるのはもちろん、若い犬でも、いつ、どのような病気やけがをするかはわかりません。
長い犬生、猫生。ときには治療が長引いたり、継続的な通院や投薬が必要になったり、手術を検討しなければならないことも。
人とは違い、ペットの医療費には公的保険がありません。
そのため、診察や入院、手術にかかる費用は、基本的に家族が全額を負担することになります。
そうした負担を軽減する手段のひとつが、『ペット保険』。
その名のとおり、ペットが動物病院で診察、入院、手術などを受けた場合に、かかった費用を契約内容に応じて補償してくれる保険です。
最近は多くの保険会社がペット保険を取り扱っており、補償内容もさまざまです。そのため、「どれを選べばいいのかわからない」と迷う方も少なくありません。
実際、わたしも仕事柄、ペット保険について尋ねられることがありますが、最後によく聞かれるのは、

うーん、よくわかんない。結局、どれが一番いいの?
ですが、この『一番いい保険』は、人によって変わります。
たとえば、
では、選ぶべき保険が違ってくるからです。
そこで今回は、
の3つに分けて、わかりやすく解説していきます。
ペット保険選びの一助になれば幸いです。
ペット保険に加入するメリットとは?
受診のハードルが下がり、早期発見につながりやすい
ペット保険に加入していると、治療費への不安がやわらぎ、気になる症状が出たときに早めに受診しやすくなります。その結果、病気や不調の早期発見につながることがあります。
ただし、ペット保険は人の公的医療保険とは異なり、すべての動物病院で窓口精算ができるわけではありません。保険によっては、いったん治療費を全額支払い、あとから領収書などを提出して保険金を請求する必要があります。
一方で、『提携する動物病院では窓口精算に対応している』という保険もあります。
受診時のまとまった支払いをできるだけ抑えたい方は、窓口精算の可否も確認しておくと安心です。
治療費の自己負担を抑えやすい
ペット保険に加入していると、契約内容に応じて治療費の一部が補償されるため、自己負担額を抑えやすくなります。
補償割合は保険によって異なり、50%・70%・100%など、さまざまなプランがあります。ただし、補償割合が高いほど保険料も高くなる傾向があります。
また、100%補償のプランであっても、補償対象外の治療や支払限度額などの条件によっては自己負担が発生する場合があります。
毎月または毎年の保険料を無理なく払い続けられるかも含めて、内容をよく確認して選ぶことが大切です。
治療の選択肢が増える
ペット保険に加入していると、治療費の負担を理由に選択をあきらめていた検査や治療を、前向きに検討しやすくなることがあります。
たとえば、高額な検査や継続的な治療、手術なども、保険の補償内容によっては選択肢に入れやすくなります。その子の状態に合わせた治療方針の幅が広がる点は、ペット保険の大きなメリットのひとつです。
ペット保険はどうやって選んだらいいの?
近年は、ペット保険を取り扱う会社が増え、保険の内容も多様になっています。
たとえば、
選択肢が増えること自体は良いことですが、そのぶん「何を基準に選べばよいのかわからない」と迷いやすくもなります。
実際、わたしのまわりでも、内容が難しく感じられて後回しにしてしまい、あとになって「もっと早くきちんと見ておけばよかった」と後悔される方がいらっしゃいました。
最終的に『保険には入らない』と決める場合でも、

(よくわからないから)保険には入らない
ではなく、

(内容は知ったうえで、やっぱり)保険には入らない
という形で判断できると良いなと思っています。
ここからは、ペット保険を選ぶときに確認しておきたいポイントを順番に見ていきます。
毎月(毎年)の保険料で選ぶ
まず大切なのは、無理なく払い続けられる保険料かどうかです。
保険は継続してこそ意味があるため、家計に負担のない範囲で選ぶようにしましょう。
支払方法には月払いと年払いがあり、年払いを選ぶと割引が適用される場合もあります。保険料だけでなく、支払方法による差も確認しておくと安心です。
補償割合で選ぶ
補償割合とは、対象となる治療費のうち、保険会社がどの程度負担してくれるかを示すものです。プランによって50%・70%・100%などがあり、補償割合が高いほど自己負担は少なくなります。
ただし、補償割合が高いほど保険料も上がる傾向があります。
また、100%補償のプランでも、補償対象外の治療や支払限度額などによって自己負担が発生する場合がありますので、事前の確認は必須です。
年間支払限度額・限度回数で選ぶ
年間支払限度額とは、1年間に支払われる保険金の上限額のことです。この金額を超えた分は補償の対象外になるため、事前に確認しておく必要があります。
保険によっては、年間支払限度額が100万円を超えるものもあります。どの程度の補償があれば安心できるかを考えながら選びましょう。
また、支払限度には『1年あたりいくらまで』という上限だけでなく、『1回あたりいくらまで』『年間で何回まで』といった条件が設けられている場合もあります。こちらも、あわせて確認しておくことが大切です。
対象動物で選ぶ
多くのペット保険は犬や猫を対象としていますが、なかには、うさぎや鳥などの小動物、爬虫類などが加入できるものもあります。
犬猫以外のペットを飼っている場合は、加入を検討している保険が自分のペットを対象としているか、必ず確認しておきましょう。

補償対象で選ぶ
ペット保険は、すべての商品が同じ内容を補償しているわけではありません。
『通院のたびに補償があった方が安心』なのか、『手術時の補償を重視したい』のかなどによって、選ぶべき保険は変わります。
など、内容はさまざまです。
加入後に『通院は補償対象外だった』と気づいて困らないよう、契約前に補償範囲をしっかり確認しておきましょう。
加入年齢で選ぶ
多くのペット保険では、新規加入できる年齢に上限があります。
加入したい保険の年齢条件をすでに超えている場合は、新たに加入できません。
保険加入を考えているのであれば、できるだけペットが若いうちから資料を取り寄せ、早めに比較・検討しておくことをおすすめします。
各種割引で選ぶ
保険会社によっては、さまざまな割引制度を設けています。
たとえば、
などがあります。
加入を検討する際は、どのような割引制度があるかも一緒に確認しておくと、条件に合ったプランを選びやすくなります。
各種特約で選ぶ
割引制度だけでなく、特約を付けられる保険もあります。
たとえば、
必要な備えは家庭によって異なるため、基本補償だけでなく、特約の内容も確認しておくと選びやすくなります。

窓口精算できるかどうかで選ぶ
窓口精算に対応していれば、受診時に自己負担分だけを支払えばよい場合があり、手元の現金負担を抑えやすくなります。また、いったん全額を支払ってから領収書を提出し、あとで保険金を請求する手間が省ける点もメリットです。
ただし、窓口精算は、その保険会社と提携している動物病院でしか利用できない場合があります。
かかりつけの動物病院が対応していないと利用できないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
獣医師による24時間健康相談があるかないかで選ぶ
保険加入者向けのサービスとして、獣医師による24時間の電話相談を用意している保険会社もあります。
動物病院が閉まっている夜間に異変があったとき、すぐに相談できる窓口があるのは心強いものです。
特に、はじめて犬や猫を迎えたご家庭や、体調変化に不安がある方にとっては、ありがたいサービスといえるでしょう。
ペット保険を選ぶときに注意したいポイント
ここからは、契約前に確認しておきたい、見落としやすい7つのポイントをまとめます。
事前に確認しておかないと、「思っていた内容と違った」と感じる原因にもなるため、しっかり目を通しておきましょう。
Check❶ クーリング・オフの可否
保険期間が1年以下の保険契約は、原則としてクーリング・オフの対象外です。
そのため、1年契約が多いペット保険では、クーリング・オフが適用されない商品も少なくありません。
ただし、保険会社によっては独自にクーリング・オフ期間を設けている場合もあります。
はじめて保険に加入する方や、申込み後に見直したくなる不安がある方は、その点も確認しておくと安心です。
Check❷ 補償対象の範囲
繰り返しになりますが、「保険に入ったのに、補償してほしかった内容が対象外だった」ということは避けたいところです。
たとえば通院を補償してほしいなら、その保険が通院を対象としているかを確認する必要があります。
また、手術時の費用負担を重視するのであれば、将来的に必要になるかもしれない手術が補償対象に含まれているかも確認しておきましょう。
契約前に補償範囲をしっかり確認しておくことが大切です。
Check❸ 支払限度額および回数
前述のとおり、保険に加入していても、無制限に保険金が支払われるわけではありません。限度額を超えた分は補償対象外となり、自己負担になります。
また、『1年あたりいくらまで』という上限のほかに、『1回あたりいくらまで』『年間で何回まで』といった条件が設けられている場合もあります。
支払限度額や支払回数は、契約前に必ず確認しておきましょう。
保険を選ぶ際は、たとえば昨年1年間にかかった通院費や治療費などを参考にしながら、どの程度の補償があれば安心できるかを考えるのがおすすめです。

Check❹ 終身加入できるのかどうか
ペット保険には、終身で継続加入できるものと、一定年齢までしか継続できないものがあります。
終身加入できない場合は、年齢条件に達した時点で継続できなくなる可能性があります。
高齢になるほど通院や治療の機会は増えやすいため、長く備えたいと考えている方は、継続条件も確認しておくことが大切です。
Check❺ 補償割合は何%か
これも上述のとおり、補償割合は、契約内容によって50%・70%・100%などさまざまです。割合が高いほど自己負担は少なくなりますが、そのぶん保険料も高くなる傾向があります。
また、補償割合が高くても、補償対象外の治療や支払限度額の条件によっては自己負担が発生することがあります。
保険料とのバランスを見ながら、どの程度の補償割合が自分に合っているかを確認しておきましょう。
Check❻ 最低支払対象治療費
最低支払対象治療費とは、『この金額以上の治療費のみが補償対象になる』という基準額のことです。
たとえば、最低支払対象治療費が10,000円の保険に加入していたとします。
このとき、かかった手術費用が9,999円なら補償対象外となり全額自己負担となってしまいますが、10,000円に達していれば保険金の支払い対象となります。
この条件は見落としやすいので、必ず確認するようにしましょう。
※「満たない」「未満」「以下」「以上」などの表現の違いにもご注意ください。
Check❼ 補償対象外の病気・治療
ペット保険は、すべての病気やけが、治療を補償するわけではありません。内容をよく確認すると、補償対象外となる治療や処置が意外と多いことがあります。
たとえば、多くの保険で補償対象外になりやすいものとして、
などがあります。
保険加入後に、

ええっ、これは補償されないの?
とならないよう、契約前に、どのような場合に保険金が支払われ、どのような場合は対象外になるのかを確認しておきましょう。
読んだけど、やっぱりよくわからない、という方へ
ここまで読んでも迷う場合は、気になったペット保険を取り扱っている保険会社の窓口に、電話やメールで直接問い合わせてみるのがおすすめです。
不明点をそのままにせず、契約前に確認しておくことで、納得したうえで選びやすくなります。
保険会社によっては、フリーダイヤルや相談窓口を用意しているところもあります。気になる点があれば、遠慮せずに確認してみましょう。
あなたと大切なペットに合った保険が見つかりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(’ü’)



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