
今度の旅行、ペットシッターにお願いしてみたいけれど、実際に頼んだらどんな感じの流れになるんだろう
初めてペットシッターの利用を考えるとき、このような不安を感じる保護者さんは多いのではないでしょうか。
大切な家族であるペットのお世話を、初めて会うペットシッターに任せるのですから、不安に思うのは当然のことです。
さらに、ペットシッターは自宅に訪問してお世話をする仕事です。
「留守の家に人をあげるのは不安」
「どんなふうに報告が送られてくるんだろう」
「ちゃんとうちの子のお世話をしてもらえるのかな」
この記事では、このような保護者さんの不安を少しでも減らせるように、ペットシッターが訪問先に到着してから帰るまでの流れを、保護者さん向けにわかりやすく紹介してみたいと思います。
実際のお世話内容は、ペットシッターによってもさまざまですし、ペットの種類や性格、契約内容によっても変わるものではありますが、依頼前の不安解消のための一助になれば幸いです。
初回打ち合わせでどんなことを聞かれるのか、興味がある方はこちらの記事もご参照ください。
ペットシッターは自宅に訪問してお世話をする仕事
ペットシッターは、飼い主さん(保護者さん)の留守中に自宅へ訪問し、いつも保護者さんがなさっていることに近い形でペットのお世話をします。
ペットホテルに預ける場合とは違い、ペットは普段暮らしている家で過ごせます。
そのため、環境の変化が苦手だったり、知らない場所に行くと強いストレスを感じたりという子にとっては、安心して過ごせるというメリットがあります。
ペットシッターが行うお世話は、基本的に「できるだけ普段の生活と変えないよう、保護者さんの普段のお世話を真似して行う」ものです。
そのため、事前の打ち合わせでは、
など、その子が普段どのような感じで過ごしているのかを入念に確認することになります。
この打ち合わせが密にできているほど、当日のお世話もスムーズになります。
場合によっては普段のお世話ではなく、動物病院への送迎を希望されたり、介護の補助をお願いされることもあるかと思います。そういうときも、ご依頼の状況に合わせて、適宜、必要な聞き取りをさせていただきます。
ペットシッターが到着して最初にすること
ペットシッターが訪問先に到着したら、まずはペットの状態を確認します。
たとえば、
などを確認します。
到着連絡でペットの様子を知らせる
ペットの状態を確認したらまず、わたしは「今到着した」ということを保護者さんに連絡するようにしています。
たとえば、
「ただ今、到着しました。○○ちゃんはベッドで寝ていたようですが、声をかけると起きてこちらを見てくれました。これからお世話を始めます」
というような報告とともに、写真が送れるときには、ペットの様子とペットのいる空間全体の様子を写した写真も一緒にお送りするようにしています。
アップの写真は、ペットの表情や体の様子を見ていただくため、周囲の環境まで写したものは、室内の状態を確認していただくためのものです。
など明らかな異変に気づくことはできても、部屋の中の細かい部分には気づきにくいためです。
送られてくる写真や報告に対して気になることがあれば、契約時間内に連絡をいただければ、シッターのほうでも対応できる部分もあるかと思います。
動物の種類ごとのお世話のポイント
犬のお世話で行うこと
犬のお世話では、食事の用意、水の交換、トイレ対応、散歩などが中心になります。
ただし、犬の状態や年齢などによって必要なお世話は変わってくるかと思います。
たとえば、
など、いろいろなケースがあります。
犬のお世話を任せる場合は、事前の打ち合わせで散歩の時間やコース、首輪やハーネスの使い方、苦手な犬や人、拾い食いの癖などをシッターに伝えておくことが大切です。

保護者さんにとっては「何でもないこと」でも、わたしたちシッターにとっては「とても重要なポイントだった」ということはよくあります。
たいしたことではないかも、と思うようなことでも、ぜひお話を聞かせていただけると助かります。
また、散歩中は報告よりもペットの安全を優先します。
歩きながらスマートフォンを操作すると、犬や周囲の動きに気づきにくくなるため、報告は安全な場所に戻ってから行うようにしています。
猫のお世話で行うこと
猫のお世話では、食事の用意、水の交換、トイレ掃除が中心になります。
猫の場合、犬のように散歩へ行くことは少なく、家の中でできるだけ普段どおりに過ごしてもらうケースが多いかと思います。
猫のお世話をするペットシッターが知っておきたいことには、次のようなものがあります。
猫の中には、知らない人が家に入るだけで強いストレスを感じる子もいます。
そのような場合は、無理に遊ぼうとしたり、隠れている場所を探し回ったりせず、短時間で必要なお世話だけを静かに済ませることもあります。
保護者さんとしては、愛猫の姿が見えないと心配になるかもしれません。
わたしたちシッターとしても、本当は写真を撮って留守中の姿を保護者さんに見ていただきたいところですが、隠れている猫にとっては「そっとしておいてもらうこと」が一番安心できる場合もあります。
姿が見えないときは、あえて探さず、減ったご飯、使ったトイレ、動いた形跡などを報告することで、無事に過ごしている様子をお伝えするに留めることもあります。
ちなみに、そういうご家庭では、わが子の性格をよくご存じなので、ペットカメラを設置して、わたしが帰ったあとにご飯を食べている様子などを確認されているご家庭も多いです。
小動物・鳥・爬虫類・魚などのお世話
ペットシッターにもよりますが、わたしは犬や猫だけでなく、小動物、鳥、爬虫類、魚なども対象にしていますので、これらのペットのお世話を行うこともあります。
これらの動物は、種類によって必要なお世話が大きく異なります。温度や湿度の管理が必要な子もいれば、食事内容や掃除方法に細かい注意が必要な子もいます。
そのため、自分自身にも飼育経験のある犬や猫以上に、普段のお世話の流れを詳しく確認しておくことが重要になります。
たとえば、
などを確認しておくと、ペットシッターとしても対応しやすくなります。
犬や猫以外の動物を依頼する場合は、対象動物を限定しているペットシッターもいるため、頼もうと思っているペットシッターが、その動物のお世話に対応できるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
また、普段のお世話の手順を写真付きのメモにまとめたり、実際のお世話の流れを動画で残したりしておくと、ペットシッターにも伝わりやすくなります。
事前の打ち合わせで話し合っておくべきこと
訪問中の報告方法はどうするか
ペットシッターからの報告をどのように受けるかは、保護者さんによって異なります。
連絡方法は、たとえば次のようなものがあります。
- LINEなどのメッセージアプリ
- ショートメール
- メール
- 電話
基本的に保護者さんのご要望に沿いますが、写真や動画で様子を見たい場合は、LINEなどの画像を送りやすい連絡方法が便利です。
また、わたしは写真や動画をお送りする量についても、事前の打ち合わせの際に確認をさせていただいています。
保護者さんの状況によっては、
という方もいらっしゃいますし、反対に、
という方もいらっしゃいます。
写真や動画での報告について希望がある場合は、事前にシッターに希望を伝えておくと安心です。
お送りする報告内容としては、たとえば次のようなものがあります。
報告を書く時間もお世話の時間のなかに含まれます。
報告文を作る間はどうしてもペットから目を離してしまいますので、あまり時間をかけず、でもペットの様子はきちんと伝わるよう工夫して報告をお送りします。
トラブルが起きたときの対応
ご依頼を受けたら、できるだけ安全に配慮してお世話にあたりますが、それでも、予想外のことが起こる可能性をゼロにすることはできません。
たとえば、
といったケースです。
こうしたことはまれではありますが、万が一の場合に慌てないためにも、事前に緊急時の連絡方法などを決めておくことが大切です。
わたしの場合、通常の報告はLINEやメールで行い、お互いに急ぎの要件がある場合には、電話で連絡をしあうように取り決めています。
ちなみに、保護者さんが自身の入院や冠婚葬祭などで、すぐに電話に出られないという場合には、第二連絡先や、かかりつけの動物病院の情報までシッターに伝えておくと互いに安心できるので、おすすめです。
鍵の返却方法も先に決めておく
ペットシッターに依頼する際、自宅の合鍵を預けることがあります。
鍵の預かりは事前の打ち合わせで決めるか、打ち合わせの際に預かることが多いのですが、できれば返却方法についても、事前に決めておけると安心です。
手渡しで返却するのか、後日返却するのか、あるいは次の依頼が決まっている場合、それまで預けておくのかは、保護者さんとペットシッターの間で相談して決めます。
鍵の扱いは、信頼に関わる大切な部分です。
ささいなことでも不安がある場合は、遠慮せずに確認しておくことをおすすめします。
「いつものお世話」を伝えることが大切
ペットシッターに安心してお世話を任せるためには、特別なことを用意する必要はなく、普段のお世話を分かりやすく伝えることが大切です。
たとえば、
など、普段の過ごし方を伝えていただけると、ペットシッターもいつもの生活に近い形でお世話をしやすくなります。
事前の打ち合わせの際に伝えようと思っているだけでは伝え忘れることもあるので、気づいたときにメモにしておくのもおすすめです。
とくに、ペットの性格やこだわりは、保護者さんだからこそ分かる大切な情報です。
「こんなことまで伝えていいのかな」と思うようなことでも、実際のお世話では役に立つことがあります。ささいなことでも気になることは全部、相談してみてください。
ペットシッターが帰る前に確認すること
お世話が終わったら、ペットシッターは帰る前に最終確認を行います。
たとえば、
などを確認します。
お世話そのものがきちんと終わっていても、窓の閉め忘れやエアコン設定の間違いがあれば、保護者さんもペットにも迷惑をかける事態になりかねません。
わたしは、帰る前の確認事項をスマホのメモアプリにチェックリスト化しており、それを見ながら「ペットの様子は問題ないか」「忘れ物がないか」「施錠は大丈夫か」などをひとつひとつ確認するようにしています。
最終確認が終わったら、その内容を保護者さんへお伝えしたうえで退室します。
ペットシッターの流れを知っておくと安心して依頼しやすい
ペットシッターを初めて依頼しようというときは、不安があって当然です。
大切な家族を任せるのですから、「どんな人が来るのか」「どこまで見てくれるのか」「きちんと報告してもらえるのか」など、さまざまな部分が心配になるのは自然なことです。
だからこそ、事前の打ち合わせで不安なことはすべて解消できるよう、しっかり話し合っておくことが大切です。
ペットシッターとしても、保護者さんから普段のお世話や注意点を具体的に教えてもらうことで、より安心してお世話に入ることができます。
依頼する側と引き受ける側がきちんと情報を共有しておくこと。
それが、ペットにとっても、保護者さんにとっても、大きな安心につながります。
この記事がペットシッターの利用を考えていただく小さなきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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