ペットシッターとして開業を考えたとき、どうやって宣伝するか、その方法について迷われる方は多いかと思います。
今回はそのなかでも「チラシ」の必要性について考えてみました。
今はホームページやSNSがあるため、紙のチラシは古いように感じるかもしれません。
ですが、ペットシッターのように地域の中で信頼を積み重ねていく仕事では、「身近さ」を感じる集客方法としてチラシが役立つ場面もあると実感しています。
開業したばかりの時期は、まだ知名度も実績も少ないため、「近くでこういうサービスを提供している人がいる」ということを、周辺の地域の人たちに知ってもらうことが大切です。チラシは、その最初のきっかけになってくれることがあります。
この記事では、ペットシッターにチラシは必要なのか、どんな内容を書けばよいのか、作るとして自分で作るか、それとも人に頼むか、そしてどこに置くと反応につながりやすいのか、チラシに関するさまざまな視点を整理していきます。
ペットシッターにとってチラシは今でも意味がある?
地域で仕事をするサービスだからこそ相性がいい
ペットシッターは、基本的に対応エリアの中で仕事をする地域密着型のサービスです。
そのため、インターネットなどを利用して不特定多数に広く知らせるよりも、「身近で利用したいと思っている人」に見つけてもらうことが大切です。
チラシは、まさにその地域の方へ向けて届けられる広告です。
インターネット検索をあまり使わない方や、ペットシッターという仕事自体をまだ知らない方にも、存在を知ってもらうきっかけになります。
チラシを作る前に、どこまでのエリアを対応範囲にするのかはっきりさせておくと、内容も整理しやすくなります。
すぐに依頼につながらなくても意味はある
チラシは、配ったその日に問い合わせが来るとは限りません。
ただ、すぐに反応がなくても、ひとりでも多くの人に「この地域にこういうサービスがある」と覚えてもらえるだけで意味があります。
チラシをひと目でも見ていただければ、旅行や入院、仕事の都合などで急にお世話が必要になったとき、思い出してもらえる可能性があるからです。
今すぐに依頼がなくても、あとから仕事につながっていくことは十分にあり得ます。
ホームページと組み合わせると強くなる
基本的にチラシは一枚紙で作成しますので、それだけで詳しいことをすべて伝えるのは難しいかと思います。
ですが、チラシを「ホームページへ案内する入口」として使うのであれば、とても相性がよい広告手段といえるでしょう。
たとえばチラシに、
などの情報を載せておけば、チラシ自体には詳細を載せられていなくても、興味を持った方があとから詳しく確認できます。
チラシというアナログな方法で自分の存在を知ってもらい、詳しい内容はホームページで見てもらう。この流れは、個人で開業したばかりの時期にも取り入れやすい形です。
チラシに書いておきたい内容とは
まずは「何をしている人か」が一目でわかること
チラシに書ける分量は限られていますので、伝えたい情報の中で、どれを書き、どれを省くかを選択する必要があります。
そして書く内容を決めたなら、その内容は「チラシを読むだけで正確に伝わるように書く」ことが大切です。
せっかく作るならとデザインにもこだわりたくなりますが、まずは、おしゃれさよりも分かりやすさを優先するのがおすすめです。
何を書くかは自由ですが、まずは、
など、仕事内容がひと目で伝わる言葉は入れておきましょう。
対応エリアと連絡方法は必ず入れておきたい
ペットシッターは地域性の強い仕事なので、対応エリアはできるだけわかりやすく書いておきたいところです。
「〇〇市内対応」「〇〇市と△△町対応」「□□県内一円」
など、自分の活動範囲が伝わるようにしておくと、問い合わせのミスマッチを減らせます。
また、連絡方法も重要です。
電話番号、メール、LINE、ホームページURLなど、チラシを手にした人が連絡しやすく、かつ自分自身も確認しやすい窓口を載せておくと安心です。
不安を和らげる情報も入れておく
ペットシッターは、保護者さんの不在時に自宅へ入ってお世話をする仕事です。そのため、料金よりも先に「この人は信頼できそうか」を気にされる保護者さんも少なくありません。
たとえば、
などの信頼につながる情報があると、安心材料になりやすいです。
詰め込みすぎず、「続きはホームページへ」でつなぐ
チラシを作っていると、あれもこれも書きたくなりますが、情報を詰め込みすぎると逆に読みにくくなります。
チラシは「自分の仕事の全部を詳しく説明するもの」としてではなく、「自分に興味を持ってもらうためのもの」と考えて、載せる情報は整理しましょう。
サービスの詳細や料金、利用の流れなどはホームページで案内し、チラシには要点だけを載せる形でも十分です。
反応が出やすいチラシにするために意識したいこと
自分が伝えたいことより、相手が知りたいことを優先する
作り手側は、つい自分の思いや経歴をたくさん入れたくなります。
それらも大切ですが、まず保護者さんが知りたいのは、
などの情報です。
見る人が知りたいであろう順番で情報を提供すると、反応につながりやすくなります。
「安心して相談できそう」が伝わる言葉を入れる
ペットシッターの利用を迷っている方のなかには、いきなり申し込みたいわけではなく、ひとまず相談だけしてみたいと思っている場合もあります。
そのため、
など、相談しやすい空気を作る言葉があると、問い合わせのハードルを下げやすくなります。

さらに問い合わせのハードルを下げる方法として、わたしは、初回のご相談は無料としています。自分という人間を知ってからでないと、なかなか依頼するのも抵抗があるかなと思っているためです。
デザインは派手さより読みやすさを優先する
目立つことばかり意識すると、文字が小さくなったり、色が多すぎたりして読みにくくなることがあります。
ペットシッターのチラシでは、華やかさよりも、目に優しいことや、読みやすいことの方が大切です。
写真やイラストを入れる場合も、にぎやかさより安心感が出るかどうかを意識した方が、サービスの雰囲気に合いやすいと思います。
チラシは自分で作る?それともプロに頼む?
自分で作るよさは費用を抑えやすいこと
最近はCanvaやFigmaなどのデザイン作成ツールもあり、自分でチラシを作るハードルは下がっています。
開業準備で出費が多い時期には、自作して費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。
自分で作れば、デザインや文章の修正もしやすく、チラシに書きたいことやサービス内容が変わったときにも調整しやすいというよさもあります。
プロに頼むと「ちゃんとした形」に整えてもらいやすい
一方で、デザインやレイアウトに慣れていないと、必要なことは書いてあっても、見づらいチラシになってしまうことがあります。
その点、プロに頼むと、情報の整理や見せ方まで含めて整えてもらえるため、「ちゃんとしている感じ」が出やすくなります。
チラシは、お店の看板のようなものです。
せっかく時間をかけて作っても、見ていただけなければ、反応につながりにくくなってしまいます。
「これなら、手に取って見てもらえる」と思えるものを作る自信がないのであれば、無理に全部ひとりで抱え込まず、プロに頼む選択も十分ありだと思います。
「人を頼ること」に慣れよう
わたしは開業時にチラシを作りました。無料で使えるサービスを使ってホームページも作りましたが、広告として主に役立ったのはチラシの方だと思います。
チラシはココナラを使ってプロの方に約3万円で作成してもらいました。
最初は自分で作るつもりだったのですが、個人事業をしたこともなく、ペットシッターという仕事も初めてという状態で毎日やることに忙殺されてしまい……。デザインの勉強もする間がなく、結局あと回しになっていました。
個人事業を始めると、ひとりでは回しきれないことが本当に多いと感じます。
文章を書く、サービスを考える、打ち合わせをする、お世話をする、事務作業をする。その全部を完璧にこなそうとすると、かなり苦しくなってしまいます。
こういった「自分の苦手な仕事」をプロに任せることは、良いものを作るというだけではなく、「人に頼りながら仕事を回していく」感覚を持つよい機会にもなると思います。
「自分で作るのは難しそう」「できるだけ見やすいものを用意したい」という方は、プロに相談できるサービスを活用するのもおすすめです。

プロに任せている間に、自分は別の仕事に専念できるのも大きな魅力です。個人事業といっても、ひとりで戦わないといけないわけではありません。頼れるところは頼って、時間を有効に使うことにも慣れましょう。
作ったチラシはどこに置くとよいのか
まずは地域の中で相性がよさそうな場所を考える
チラシは、ばらまくように配ればよいというものではありません。
大切なのは、ペットを飼っている方や、ペットサービスに関心がある方の目に触れやすい場所に置くことです。
たとえば、
などは候補になりやすいです。
置かせてもらえるかは、相手との関係づくりも大切
チラシは、自分が置きたい場所に勝手に置けるわけではありません。だからこそ、お願いの仕方や日頃の関係づくりも大切になります。
「この地域でこういう仕事を始めました」と丁寧に伝えたうえで、置かせてもらえるか相談する。この積み重ね自体が、地域の中で知ってもらうきっかけにもなります。
また、ここでよい関係を築ければ、これらのお店から仕事の依頼につながることも十分にあり得ます。

チラシの反応が薄いときは置き場所や内容を見直す
せっかく作っても反応がないと、不安になることもあると思います。
そんなときには「チラシは意味がなかった」と結論づけるのではなく、次のようなことを見直してみるのもひとつの案です。
たとえば、
といった点です。
チラシは一度作って終わりではなく、反応を見ながら少しずつ育てていくものと考え、適宜、必要な改善をしていきましょう。
チラシとあわせて、名刺を用意しておくのもおすすめです。
地域のお店にチラシを置かせてもらうときや、初めて会う方に自己紹介をするときにも使いやすいため、開業準備のひとつとして考えておくと安心です。
チラシは「自分を知ってもらう入口」として考える
ペットシッターのチラシは、必ず作らなければならないものではありません。
ただ、地域の中で知ってもらうきっかけとしては、インターネットが発達した今でも十分に意味のある方法だとわたしは思っています。
チラシ作りで大切なのは、何をしている人なのか、どの地域で頼めるのか、どう連絡すればよいのかがわかりやすいことです。
ホームページや問い合わせにつながる流れと連携できれば、さらに便利なものとして活躍します。
チラシは自分で作ってもいいですが、必要なら人に頼るのもひとつの方法です。個人で仕事を続けていくには、何でもひとりで抱え込まないようにする考え方も大切です。
チラシは作って配れば、すぐに多くの仕事につながるというものではありませんが、近くで頼める人を探している方に見つけてもらうための堅実な入口にはなり得ます。
これから開業する方や、開業したばかりで集客方法を考えている方で、まだチラシは作ったことがないという方は、一度、チラシは自分の地域に合う広告手段かどうか考えてみられてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。






コメント