ペットシッターの仕事をしていると、ときどき「大変そう」「私には無理かも」と言われることがあります。
わたし自身、動物が好きでこの仕事を選びました。それでも、ときには「やっぱり自分には向いていないのかもしれない」と落ち込むこともあります。
ペットシッターは、ただ「動物が好き」という気持ちだけで務まる仕事ではありません。
わたしが思う、ペットシッターに向いている人は、動物が好きなだけでなく、命を預かる責任を理解し、保護者さんとの約束を丁寧に守れる人です。
一方で、時間管理が苦手な人、急な予定変更に強いストレスを感じる人、動物への気持ちが強すぎて保護者さんとの距離感を保ちにくい人は、仕事を始める前に注意が必要です。
ただし、向いていない特徴があるからといって、すぐに諦める必要はありません。
自分の苦手な部分を知り、働き方や受ける依頼の範囲を工夫すれば、ペットシッターとして仕事を続けていける可能性は十分にあると思っています。
ペットシッターに向いている人の特徴
動物の気持ちを考えられる人
残念ながら、動物は人の言葉を話せません。
自分の家のペットであれば、「なんとなく言いたいことがわかる」という方も多いかと思います。
けれど、よそのご家庭の、しかも初めて会う動物たちの気持ちをくみ取るのは、そう簡単なことではありません。
初回の打ち合わせで少しでも顔を合わせておけたり、においを覚えてもらえたりすれば理想的ですが、人見知りの猫さんの場合は、冷蔵庫の裏に隠れたまま出てこない、押し入れのどこかにいる気配はあるけれど姿は見えない、ということも珍しくありません。
顔も見えない、気配さえつかみにくい。
そんな状況でも、食事の減り具合やトイレの様子、室内の変化などから、できるだけ状態を読み取っていく必要があります。
こうした小さな手がかりから、ストレスの有無や体調の変化を想像し、無理のない対応を考えられる人は、ペットシッターに向いていると言えるでしょう。

保護者さんから写真の撮影を頼まれているけれど、あいにく猫さんは冷蔵庫の裏にいて出てこない。

無理に追いかけるとストレスになりそうだから、ごはんを食べた形跡とトイレの様子がわかる写真を送ろうかな。

姿は見えなくても、ごはんは完食しているし、トイレにも気になる点はない。見える範囲に嘔吐の跡がないことも、あわせて伝えておこう!
このように、姿が見えないときでも、残された情報からペットの状態を考えられる力はとても大切です。
また、2回目、3回目と訪問を重ねるうちに、動物たちのほうも少しずつ慣れてきて、反応に変化が出てくることがあります。
もちろん、「あれはイヤ」「こっちがいい」と言葉で伝えてくれるわけではありません。それでも、表情や目線、歩き方、立ち止まり方などから、「今日はいつもと少し違うな」と感じ取れるようになることがあります。
そうしたサインを受け取って行動できるかどうかで、その後の信頼関係の築きやすさは大きく変わってきます。

このまま進めば、いつもの散歩コースだ。でも、今日は何だか足取りが重いし、顔も別の方向を向いているな。

よし!それなら今日は少しコースを変えて、この子が行きたそうな方へ歩いてみようかな。
なお、動物の気持ちを優先して行動すると、場合によっては保護者さんの希望どおりに進められないこともあります。
そのようなときは、「なぜ、その対応にしたのか」を丁寧に説明し、納得していただくことも大切です。
責任感が強く、丁寧な対応ができる人
ペットシッターは、保護者さんに代わってペットをお世話する仕事です。
命を預かる以上、ルールや約束を守り、ひとつひとつの対応を丁寧に行える人が信頼されます。
動物は、自分で危険を避けたり、体調の変化を言葉で説明したりすることができません。だからこそ、ほんの少しの油断や気の緩みが、思わぬ事故や体調不良につながることもあります。
そうした可能性をきちんと意識しながら、慎重に、丁寧にお世話を続けていける人は、ペットシッターに向いています。
ここで、わたしの経験をひとつご紹介します。
市外にお住まいの方から、一泊二日で2頭の犬さんのお世話をご依頼いただいたことがありました。距離は片道15kmほどで、時間にすると1時間前後。道路が空いていれば40分ほどの場所です。
1日目の夕方のお世話を終え、もう少しで自宅に着くというところで地震がありました。震度は3程度だったと思います。
一瞬迷いましたが、わたしは車をUターンさせて、もう一度その犬さんたちの様子を見に戻りました。家の中に変わった様子はなく、犬さんたちも「あれ、また来たの?」というような落ち着いた様子でした。
そのことを写真つきで保護者さんにお伝えし、その日はそのまま帰宅しました。もちろん、この確認は追加で依頼されたものではありません。戻ったぶんの時間もガソリン代も自分負担です。
けれど、わたしにとっては「そこまでしてよかった」と思える行動でした。
プロとして引き受けた以上、預かったときと同じように、できればそれ以上に安心できる状態でお返ししたい。
そう考えて動けることも、ペットシッターに求められる責任感のひとつだと思います。

コミュニケーションをとるのが得意な人
ペットシッターは、ペットとの信頼関係だけで成り立つ仕事ではありません。保護者さんとも、きちんと信頼関係を築いていくことが大切です。
お世話の報告方法にはいくつかありますが、わたしは基本的にLINEを使っています。ほかにも、メール、SMS、紙の報告書など、文字でやり取りをする場面はとても多い仕事です。
ここで少し想像してみてください。
まだ十分に打ち解けていない相手に、文字だけで用件を伝えようとするとき、
と悩むことはないでしょうか。
ペットシッターの本来の仕事は、ペットのお世話です。
文章の細かい表現に時間をかけすぎるより、その時間を遊びや掃除、ブラッシングなどに使いたい場面もあります。
その点、保護者さんとあらかじめしっかりコミュニケーションが取れていると、文字だけのやり取りでも相手の受け取り方を想像しやすくなります。文面が少し簡潔でも、必要以上に冷たく受け取られにくくなることもあります。
また、日々の報告だけでなく、万が一トラブルが起きたときにも、落ち着いて状況を伝え、相談しながら対応していく力が必要になります。
そのため、保護者さんと円滑にコミュニケーションを取れる人は、ペットシッターに向いていると言えるでしょう。
体力があり、フットワークが軽い人
ペットシッターの仕事は、思っている以上に体力を使います。
移動が多いうえに、散歩やお世話で常に動き回ることになるからです。急な依頼やトラブル対応が入ることもあり、フットワークの軽さも求められます。
参考までに、わたしがこれまででいちばん歩いた日のお世話の内容は、こんな感じでした。
単純計算でも散歩時間は合計7時間ほど。しかも、これをそれぞれのお宅へ移動しながら行います。
もちろん、犬によって歩く速さも違います。よく走る子もいれば、高齢でゆっくり歩く子もいますし、散歩コースごとに気をつけるポイントも変わります。
正直、すべての仕事が終わるころには、足をあげることさえ難しくなる日もあります。
しかも、仕事は予定どおりに終わるとは限りません。
やっと帰宅してお風呂に入ったところで、「予定より早く帰れることになったので、今から鍵を返してもらえますか」と連絡が入り、あわてて再び出かけたこともありました。
このように、ペットシッターは「動物が好き」だけでなく、ある程度の体力と、すぐに動ける身軽さがある人のほうが続けやすい仕事だと思います。
ひとりで仕事をするのが苦にならない人
ペットシッターは、基本的にひとりで動く仕事です。
会社勤めをしていたころは、「ひとりで動ける仕事」に少し憧れもありました。けれど実際には、気楽なことばかりではありません。
たとえば、以前お話しした地震のように、とっさに判断をしなければならない場面でも、すぐ横で相談できる人はいません。自分が体調を崩したときに、代わってくれる同僚もいません。
何かあったときに責任を負うのは自分ですし、クレームへの対応も、基本的には自分で行わなければなりません。

わたしは基本的にひとりでいることが苦にならないので、このあたりのことは、あまりつらくないのですが、山間部に自宅のある方のご依頼で、日没後に街灯のない山道を懐中電灯一本で散歩しなければならなかったときは、さすがに誰かいてほしいなと思いました(笑)
また、ペットシッターは基本的に、ひとりで・相手の自宅にうかがい・密室で作業をする仕事でもあります。そのため、防犯や安全面への意識も大切です。
世の中には善意のある人ばかりとは限りません。
わたしも、留守だと聞いていたお宅に、聞いていなかったご家族が在宅していて驚いたことがあります。
この方はにこやかに「よろしく」と言って出かけていかれただけでしたが、こうしたことが起こる可能性もふまえて、事前に自分なりのルールを決めておくことは大切だと思います。
さらに、ペットシッターはスケジュール管理も自分で行わなければなりません。
ダブルブッキングを防ぐのはもちろん、移動時間も考えながら、できるだけ無理のない時間配分で予定を組む必要があります。
そのため、ひとりで判断し、行動し、予定を管理していくことが苦にならない人は、ペットシッターに向いていると言えるでしょう。

ペットシッターに向いていない人・注意したい人の特徴
動物の世話に慣れていない人
動物が好きという人のなかには、「かわいい動物を見るのが好き」という人と、「お世話をすることも含めて好き」という人がいます。
ペットシッターに向いているのは、後者です。
生き物のお世話は、きれいなことばかりではありません。
排せつ物を片づけたり、嘔吐物を処理したり、汚れてしまった体の一部を洗ったりすることもあります。

犬と楽しくお散歩するだけでお金がもらえるなら、ラッキー
と思って目指すと、実際とのギャップに驚くかもしれません。
動物のお世話そのものにあまり慣れていない人や、きれいな部分だけを想像している人は、ペットシッターの仕事をつらく感じやすいかもしれません。
ただし、すべての動物のお世話ができなければならない、というわけではありません。
たとえば、
というように、特定の動物に抵抗があることは十分あり得ます。
その場合は、対応する動物を限定して仕事をすることも可能です。
ホームページやチラシ、名刺などに「犬・猫専門」「対応動物:犬・猫・鳥・魚」のように書いておけば、無理のない範囲で仕事を受けやすくなります。
時間管理や約束を守るのが苦手な人
ペットシッターの訪問契約には、大きく分けて次の2つの形があります。
- 訪問時間を決めて、その時間に伺う
- 1日に訪問する回数や時間帯だけを決めて、詳しい時間はシッターに任せる
わたし自身は、ほとんどの場合、前者の形で契約しています。
そのほうが、保護者さんにとって「この時間になったら連絡が来る」と見通しが立てやすく、何度もスマートフォンを確認する負担も減らせるからです。
もちろん、どちらの方法で契約するかは、シッターと保護者さんの双方が納得していれば問題ありません。ただ、どちらの形であっても、約束した時間や連絡の目安を守ることはとても大切です。
たとえば、予定の時間になっても何の連絡もない、という状況は避けなければなりません。もし時間どおりに到着できそうにないとわかった時点で、できるだけ早く遅れる旨を伝える必要があります。
保護者さんは、
など、その子の生活リズムを考えて訪問時間を決めている場合もあります。
つまり、遅刻をするということは、動物たちに余計な我慢をさせてしまう可能性もある、ということです。

もちろん、人間ですから、どうしても遅れてしまうことはあります。けれど、それが何度も続けば、「この人は時間管理が苦手なのかな」と思われても仕方がありません。
信用は、積み重ねるには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
時間や約束を大切にする意識が弱い人は、ペットシッターの仕事を続けるうえで苦労しやすいかもしれません。
すぐに高収入を得たい人
ペットシッターは、開業したその日から多くの仕事が入るような仕事ではありません。少しずつ信頼を積み重ねながら、リピーターを増やしていくことが大切になります。
わたし自身、月に25万円前後を安定して稼げるようになったのは、開業から5〜6年ほど経ったころでした。開業して最初の1年間は、月収が0円から5万円ほどという月もあり、かなり厳しかったのを覚えています。
もっとも、当時のわたしは仕事に集中しきれない事情もあり、すべてを中途半端にしか進められない時期でもありました。そのため、もっと良い環境でしっかり取り組める方であれば、もう少し早く軌道に乗る可能性は十分あると思います。
というのも、ペットシッターの需要は、実際にやってみると意外とあるからです。
2〜3年ほど真面目に仕事を続けていれば、少しずつ固定のお客様がついてくる可能性は十分あります。
たとえば、20〜25世帯ほどがリピーターになってくださり、その方々から月に1〜2回ずつご依頼をいただければ、単純計算でも月25〜50件ほどの仕事になります。
さらに、信頼や実績が積み上がれば、自分ひとりで働くだけでなく、会社として人を雇う形を目指すこともできるかもしれません。そうなれば、収入の可能性もまた広がっていきます。
ただ、いずれにしても、ペットシッターは信用の積み重ねの上に成り立つ仕事です。
そのため、「開業したらすぐにしっかり稼ぎたい」「できるだけ短期間で高収入を得たい」という気持ちが強い方は、最初の時期をつらく感じやすいかもしれません。
急な対応やトラブルに弱い人
ペットシッターの仕事では、予定どおりに進まないことが少なくありません。相手が生き物である以上、急な変更や想定外の出来事は、どうしても起こります。
たとえば、
といったことは、実際によくあります。
なかには、お宅まで1時間ほどかかるケースで、家を出たあとにキャンセルの連絡が入ることもあります。
このように、ペットや保護者さんの体調不良、交通事情、予定変更などにあわせて、臨機応変な対応が求められる場面は少なくありません。
もちろん、こうした負担は、キャンセル料の取り決めや、変更対応の条件をあらかじめ決めておくことである程度防げる部分もあります。
それでもなお、何ごとも決めたとおりに進んでほしい方や、予定変更への対応が強いストレスになる方は、ペットシッターの仕事を大変に感じやすいかもしれません。
ひとりでの作業が苦手な人
ここまでにも書いてきたとおり、ペットシッターは基本的にひとりで働く仕事です。これは自由度の高さでもありますが、同時に大変さでもあります。
上司や同僚がそばにいるわけではないので、その場で相談しながら仕事を進めることはできません。多頭飼育のお宅であっても、誰かと作業を分担できるわけではなく、自分ひとりで状況を見ながら対応していく必要があります。

たとえば、元気いっぱいの大型犬たちに四方から飛びつかれて、東西南北に引っ張られたとしても、ひとりで落ち着いて対応しなければならないことも……
ただ、ひとりでの作業が少し苦手だからといって、すぐに「私には向いていなさそうだ」と決めてしまうのは、少しもったいないようにも思います。
誰かと一緒にいるほうが安心できる方、相談しながら仕事を進めたい方は、個人開業にはあまり向かないかもしれません。けれど、それは必ずしも「ペットシッターの適性がない」という意味ではありません。
たとえば、
といった形を選べば、自分に合った働き方が見つかる可能性もあります。

固定観念が強すぎる人
このように、犬種や猫種のイメージだけで性格を決めつけてしまう人は、ペットシッターの仕事でつまずきやすいかもしれません。
動物にも、それぞれの個性があります。
十人十色ならぬ、十犬十色、十猫十色、十鳥十色です。
物静かなマンチカンもいれば、人見知りなゴールデンレトリバーもいます。ボーダーコリーだけれど、ちょっとおっとりしている子だっています。
その子自身を見ようとせず、「ゴールデンレトリバーだから人が好きなはず」と決めつけたまま接してしまうと、かえってストレスを与えてしまうこともあります。
犬種や種類ごとの傾向を知っておくことは大切ですが、それ以上に大事なのは、目の前にいるその子の性格や反応を見ることです。

この種類の子にはこういう傾向があることが多いけれど、きみはどうかな?
そんなふうに、その子自身の個性を見ながら接することができる人のほうが、ペットシッターには向いていると思います。
動物が好きすぎる人
意外に思われるかもしれませんが、動物が好きすぎる人も、ペットシッターの仕事では苦しくなってしまうことがあります。
お世話に伺う家庭のなかには、自分が考える理想の飼育環境とは少し違う飼い方をされている方もいます。
もちろん、ペットシッターを依頼されるくらいですから、愛情がないわけではありません。
ただ、こちらから見ると、
などと気になることが出てくる場合もあります。
そういうときは、相手の飼い方を頭ごなしに否定しないよう気をつけながら、できるだけやわらかくお伝えすることになります。
ただ、それで必ず改善されるとは限りません。
だからこそ、「ああ、うちの子だったらすぐに買ってあげるのに」と、もどかしく感じることもあります。
けれど、お世話に伺っている子は、大切な子ではあっても自分のペットではありません。プロとして、踏み込みすぎない一線を意識することも、ペットシッターでいるためには大切だと思います。

ただし、すぐに対応しないと命に関わるような危険がある場合は別です。
たとえば、猫のいるご家庭で百合の花を見つけたときなどは、すぐに改善をお願いし、「危険なので、このように対応しておきますね」と別部屋に移動させた様子を写真つきで報告するようにしています
ペットシッターに向いていないかもと思ったときの考え方
ここまで読んで、「自分にはあまり向いていないのかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。
けれど、工夫や経験によって補いやすい部分はたくさんあります。
たとえば、特定の動物のお世話に苦手意識があるなら、対応可能な動物の範囲を限定することもできます。
また、苦手な動物に少しずつ慣れるために、ボランティアに参加してみたり、実際に飼っている方のブログや本を読んでみたりするのも良い方法です。
時間管理や約束を守るのが苦手であれば、最初から予定を詰め込みすぎず、余裕を持って動けるようにしておくことが大切です。
また、スケジュール管理の方法をひとつに決めて、抜けや重複が出ないようにする工夫も役立ちます。
収入面が気になる方は、自分なりの強みを活かして他者との差別化を考えてみるのもひとつの方法です。実際に、高価格帯のサービスを展開しているペットシッターもあります。
ただし、そのぶん求められるサービスの質も高くなるため、「どんな価値を提供できるか」をしっかり考える必要があります。
急な変更やトラブルへの対応が不安な方は、「予定は最後まで確定ではない」という前提で動いてみるのもよいかもしれません。
ちなみに、わたしは仕事が終わるまではマスキングテープに予定を書き、すべて終わってから手帳に記入するようにしています。トラブルに対する適応能力は、どうしても経験の積み重ねで育っていく部分がありますが、それはどの仕事でも同じです。
ひとりでの作業が苦手な場合は、個人開業は一旦横に置いておき、ペットシッターとして働くことができる会社に従業員として勤める方法を考えてみましょう。
ペットシッター会社で経験を積んだり、地域にそうした会社がなければ、ペットサロンや動物病院など、動物に関わる職場で働いたりすることも、将来の自信につながるはずです。
固定観念が強いかもしれないと感じるなら、まずは「目の前のその子を見る」ことを意識してみてください。
血統や種類、その動物のイメージだけで決めつけず、目の前のその子自身の性格や反応を見ようとする姿勢は、きっと仕事にも良い影響を与えてくれます。
そして、動物が好きすぎる方へ。動物を大切に思う気持ちは、ペットシッターにとって大きな強みです。そのやさしさや慈しむ気持ちは、きっと保護者さんにも伝わります。
ただし、その気持ちが強すぎるあまり保護者さんへの口出しが増えてしまうと、かえって距離を生むこともあります。大切なのは「好き」という気持ちを持ちながらも、プロとして一線を引くことです。
何にせよ、「自分に向いているかどうか」を事前に考えようとする方は、とても思慮深い方だと思います。
適性を何も考えずに始めることもできるなかで、わざわざ立ち止まって考えようとしている。
その慎重さは、ペットの命を預かる仕事において、むしろ大切な資質のひとつだとわたしは思います。
ペットシッターの適性は働き方によっても変わる
ペットシッターに向いているかどうかは、働き方によっても変わります。
個人で開業する場合は、お世話だけでなく、問い合わせ対応、契約、鍵の管理、スケジュール調整、トラブル対応まで自分で行う必要があります。そのため、ひとりで判断して動く力や、仕事として線引きする力がより求められます。
一方で、ペットシッター会社に所属して働く場合は、最初からすべてを自分ひとりで背負うわけではありません。会社のルールや研修、相談できる環境がある場合もあるため、未経験の方や、ひとりで始めることに不安がある方には合っていることもあります。
「自分がペットシッターに向いているかどうか」を考えるときは、自分に合う働き方までセットで考えてみるようにすることも大切です。
ペットシッターの適性は自分の特性を知ることから
ペットシッターに向いているかどうかは、「動物が好きかどうか」だけでは決まりません。
責任感を持って行動できるか、保護者さんとの約束を守れるか、予定変更やトラブルにも落ち着いて向き合えるか。そうした部分も、仕事を続けていくうえでは大切になります。
ただ、向いていない特徴があるからといって、すぐに諦める必要はありません。自分の苦手な部分を知り、働き方や受ける依頼の範囲を工夫すれば、ペットシッターとして無理なく仕事を続けられる可能性は十分にあります。
ペットシッターの適性について考えたうえで、「実際にどうやって始めるのか」「資格や登録は必要なのか」も知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
この記事をここまで読んでくださった方にこそ、ペットシッターという仕事を前向きに目指していただけたら嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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